決算業務で課題となったことは、記憶に頼るのではなく記録しましょう

おはようございます。
川越・ふじみ野エリアで活動する
公認会計士・税理士の榎本です
自分がお客様の決算をする際に
気を付けていることの一つに
決算で気づいたことは
なるべくメモすることです。
本日は、そのあたりを少しアウトプットして
整理してみます。

人の記憶には限界があるので記録することが大事

皆さんは、忘却曲線をご存知でしょうか。
ドイツ人のヘルマン・エビングハウスが
発見したものが有名ですが、
人の記憶の忘却についての示した曲線です。
今日やったことについて
1日後に約7割
1か月後には約8割のことを
忘れてしまうということを科学的に
示しています。

 

この話は、自分が公認会計士受験時代に
聞いた話で、人は忘れ行くものなので、
何かに書き留めたり、記録することで
忘れることについてフォローする必要が
あるいうことです。

 

受験期は、習ったことを
反復することで
記憶を定着することまでを求めていましたが、
決算業務については、そこまではできないので
ひとまずは「記録」することで
「記憶」をフォローできれば良いと考えます。

 

ちなみに、学習塾でも宣伝文句の一つに
このデータを使って復讐の大切さを
説き伏せていたことが記憶として
残っています。

決算業務は記録することでその後の効率化にも影響

さて、ここで記憶を記録でフォローする
という点について、
決算業務についてみてみます。
決算業務は、お客様それぞれで事情や
置かれている状況、業種等、条件が
違うので一概には言えませんが、
大抵の場合、決算の時は何かしらの
検討事項や課題が出てくるものです。

 

そしてその内容が得てして、
翌年度以降も同様の課題となったり
会計処理や税務処理に影響を与えたり
することがあります。

 

例えば、よく出てくる
未収、未払の項目や相手先に
ついて記録しておきますと、
どういった相手先が
決算時に未収、未払になるかが
一目でわかり、請求書が来ていない
ところがないか、あるいは
請求漏れがないかといったことが
適時にわかり、処理の漏れによる
手戻りがへり
業務の効率化にもつながります。

 

また、決算業務でしか使わない
システムの処理などについても
その時に何となくできた場合でも
その内容や処理方法について
記録しておけば、
翌年はスムーズに業務を行えます。

まとめ

自分は、監査法人時代に
判断の過程や結論について
調書としてドキュメントすることを
常に意識していましたので、
税理士事務所でお客様の決算を
サポートする立場に変わっても
このころの習慣を意識して
何事も記録するようにしています。

 

そのことが、翌年の決算や
翌年以降の訪問時に
役立つことも間々あります。

 

確かに記録することは、
別途手を動かす必要があるので、
手間を感じることもありますが、
それ以上の効果がその後に発揮
することがあります。

 

ですので、皆様も今後の確定申告や
法人の決算では、ぜひ記憶に頼らず、
記録を意識してみてはいかがでしょうか。

【子育て日記】
昨日は久しぶりに長男が
小さいころの動画を
家族みんなで見ました。
長女は、あたしにも見せてと
いたずらをしてきて、
中々落ち着いて見れず…(´・ω・`)