近隣のイトーヨーカドー上福岡東店の閉店を受けて
おはようございます。
川越・ふじみ野・富士見・三芳エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
昨日、最寄りのイトーヨーカドー上福岡東店が閉店しました。
普段からよく使うお店だったので、閉店のセレモニーにも少し足を運び最期を見送りました。来年の秋にはイオンタウンが通りを挟んだところにできるので、買い物の不便さは短期的ですが、それでも何か心に穴が開いた感じは否めません。そのあたりの思いを少しまとめてみました。
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きありで始まる平家物語の冒頭分にあるように、どんなものもいつかは滅ぶというのが世の常だといいます。
人にしても事業にしても長い、短いの差はあれど、寿命のようなものがあり、ほとんどの企業やお店はある程度時代の浮き沈みとともに興亡を繰り返すというのが実情ではないでしょうか。
今回の近所のイトーヨーカドー上福岡東店の閉店もその一つなのかなと。こちらの店舗は、GMS形態の店舗でした。
GMSといえば、ひと昔前であれば、一つの店舗で、食料品から日用品、家庭用雑貨、家電と何でもそろい便利な店舗形態として消費者から支持されていました。
しかし、ネットの普及でネットで何でも手に入るようになったり、専門店が台頭したりと消費者のアクセス環境が変わるにつれ、GMSに対しての消費者の思考が少しずつ時代の変化の中で変わっていったと思います。
その結果、GMS型店舗も時代の流れの中で競争力を維持した形で運営していくことの難しさがあったのではないでしょうか。
自分はといえば、毎週末まとめ買いのため頻繁に利用していましたが、その9割以上が食品部門の利用であり、衣料、家電、日用品については時々もしくはたまーにといった感覚くらいしか利用がなかったと記憶しています。
自分自身が母集団のサンプルとして適切かどうわかりませんが、その他の利用者の方もさして利用の仕方が変わらなかったとすると、店舗全体としても利用者の割合も食品に偏っていたのではないでしょうか。
普段利用するものとしては、食品部門以外の人の入りが少し寂しさを感じる印象で、傍目に見てもこの感じだと固定費の維持が難しいのではないかとみていました。確かに、単価でみれば、食品に比べれば個々のモノは高いが、客数という数では圧倒的に負けているので、収益力はどうしても食品部門にはかなわないのでないかという印象です。
衣料品にしても、家電にしても、日用品にしてもドラッグストア、ユニクロ、ニトリなどの専門店が圧倒的に力を持っている現代においては、どうしても競争力の点では厳しい環境があったという点は否めません。
一方食品部門は、その他の食品中心のスーパーマーケットと比較しても食肉、魚、加工品、雑貨等個々に差はあれど、全体としては品ぞろえもよく引けをとらなかったので、近隣住民としてはヘビーユーザーとして大変お世話になりました。
食品部門は、PB等を中心に品ぞろえもしっかりしていたので、個人的にはこの辺りを強化して、別の形での店舗運営はできなかったのかと少し残念な気持ちも残ります。例えば、衣料部門のスペースを全面的にユニクロ、家具や日用雑貨の部分をニトリに貸し、看板にも共同運営がわかるような工夫をするなど。いずれのお店も近くに大型の店舗がなかったので、それなりに需要があったのではないかという思いはありました。
とはいっても、近くにイオンタウンが新設されれば、どうしても競争環境が厳しくなるのは必至だったので、経営サイドとしては判断が難しかったのかとも推察されます。
個人的には、来週からどこで買い物をしようか思案中ですが、いくつか車で回ってみて比較しながら検討していこうかと思っていますがが、いずれにしても大変お世話になり「感謝」と「哀愁」の念が胸中に残るというのが本音です。
店員の皆様をはじめ皆様お疲れ様でした。
【子育て日記】
昨日は、天気も良かったので、今年最初で最後(?)の自宅プール開催。長男も下の子も楽しそうにチャプチャプ。昼過ぎまで水を温めたので、かなり温水プールに近い形で寒くなく遊べました。