ゴルフと税務について考える

おはようございます。
川越・ふじみ野・富士見・三芳エリアで公認会計士・税理士の榎本です。
昨日は、夜に雨が降ったせいか朝方の気温が落ち着いてきており、秋が近づいている感じがします。秋になれば、ゴルフ等スポーツにはもってこいの季節ですね。

 

今日は、そんなゴルフに関しての経理と税務の処理を個人的に整理してみます。

ゴルフと交際費

一般的にゴルフを法人の役員や使用人の方が会社の経費で行う場合は、交際費として処理すことが多いかと思います。

 

トランプ大統領と安倍首相もゴルフ外交をするなど、世界的にもゴルフというスポーツは、ビジネスにおいては社交・交際のツールとして使われることが多い印象です。

 

また、営業関係のある取引先との方とビジネス上の付き合いをする上で、ゴルフというものは使い勝手もよく、コミュニケーションのツールになり、お酒が得意でない方でもゴルフはするという方がいるように、ゴルフを通じてお客様との関係を築くことも往々にしてあります。

 

このようなことから、税務上もゴルフ=交際費という見方が強くされていると感じます。

 

そのため、社外の方と社内の方がゴルフをする場合は、原則交際費に該当します。ただ、措法61条の4第4項の条件を満たすことが前提となります。
…法人が、その得意先、仕入先その他事業に関係のある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為(以下この項において「接待等」という。)のために支出するもの…(措法61条の4第4項)
要するに、事業上の付き合いであり、事業に関連する方とのものであることが大前提となりますので、特定の役員や社員の方だけの社内ゴルフの場合は、交際費としてではなく給与課税される可能性が高まりますので注意が必要です。

 

また、ゴルフに関連する支出として、交際費の範囲に含めるのはどこまでかという疑問も一つとしてありますが、整理すると以下の通りです。

 

入会金が資産計上の場合
入会金が給与処理の場合
プレーフィー
交際費
給与
年会費
交際費
給与
名義書き換え料
交際費
給与

 

この他にゴルフ場を利用するとゴルフ場利用税というものがありますが、こちらは地方税のため租税公課で処理するのが一般的です(消費税は不課税)。

ゴルフと福利厚生費

先ほどは、ゴルフ代は、税務上交際費という見方が強いと書きましたが、社内でゴルフコンペなどをする際に福利厚生費として処理する余地がないのかということを聞かれることが時折あります。

 

そもそも、福利厚生費とは、「 専ら従業員の慰安のために行われる運動会、演芸会、旅行などのために通常要する費用」(措法61条の4)というかたちで税務上明記されていますが、これは、従業員の慰労や慰安目的が主な趣旨でそれらの機会を押しなべて皆が享受できるようなものとして考えるという意図が見て取れます。

 

これを前提として考えると、ゴルフコンペは、特定のゴルフをする人若しくは好きな人だけにその機会が与えられることになるので、そのままでは福利厚生費として処理することは難しいかと考えられます。

 

国税としてもゴルフコンペに関する処理について特定の見解を述べているわけではないので、真正面から当たるのは個人的には不利かと考えます。

 

では、全く余地がないかというとゼロではないというのが個人的見解です(以下は、個人的な意見なのであくまで参考にしていただければと思います)。

 

以下の考え方を組み合わせることで、税務上福利厚生費としてゴルフコンペを処理することができるのではないでしょうか。
  1. 全従業員が参加の機会を得られるように、ゴルフコンペ以外にもボーリング大会、マラソン大会等いくつかのオプションを用意する。
  2. それらの大会にそれほど金額の差が出ないようにすることで、各従業員が享受する福利厚生のメリットが同程度となるようにする。
  3. 実施頻度等についても同程度のものとし、一つのイベントに偏らないようにする。

 

以上のことを考慮することで、措法61条の4や所得税法基本通達36-30あたりで書かれている、社会通念上一般的な行事である点や各従業員に機会を均等に与えるといった点を満たすことができ、結果として福利厚生という範囲に当該ゴルフイベントを納めることができるのではないでしょうか。

まとめ

ゴルフは嗜好性が強いというのは、ひと昔前の話であり、最近では若いプロ選手も登場したり、女性も活躍するなどより身近なものになってきていると個人的には感じます。

 

そういった社会環境の変化や個人の意識の変化を税務当局も受け入れた形で実態にあった処理がされることが個人的には望ましいかなと思います。

【子育て日記】
昨日は、久しぶりに長男と一緒に寝る前に本を読みました。以前に比べると公文の効果もあり本がスラスラ読めるようになっていたので、感心。下の子も少しずつ単語を言えるようになっているので、早く二人が話すところが見てみたいですね。