不動産を取得した際の税金ってどのようなものがあるの!?-不動産と税金~取得編(購入・贈与・相続)~
おはようございます。
川越・ふじみ野エリアで活動する
税理士の榎本です。
本日は、不動産を取得した際に
かかる主な税金について解説いたします。
取得は、購入だけではなく、相続や
贈与と取得方法がいくつかあり、
それによって課税の有無や税率にも
差がありますので、ここで改めて
確認できればと思います。
不動産取得税
土地や建物を取得した際に、都道府県が
取得した者に対して課税する地方税です。
法人、個人関係なく適用されます。
ただ、新築若しくは中古住宅を取得した際には
一定の軽減措置が用意されており、
一般的には、この軽減措置で納税額が0になるため、
住宅の購入の場合で課税されることは
件数として少ないようです。
よほど豪奢な住居を購入された場合は別ですが…
不動産取得税の概要 | |
納税義務者 | 不動産を取得した個人・法人 |
課税される場合 | 不動産の売買・贈与・新築・増改築・交換(登記の有無は問わない) |
課税されない場合 | ・相続や遺贈(遺言による財産の譲与)及び法人の合併による不動産の取得 ※贈与の場合は、課税されますので、不動産を贈与する際には、この点を見落とさないようにご留意ください。 ・取得した土地の課税標準価格が10万円未満 ・取得した新築家屋若しくは増改築価格が23万円未満 ※借地権(普通借地権や定期借地権)を設定した場合も課税はされません。 |
課税標準額 | ・固定資産税評価額(ただし、宅地を取得した場合は課税標準は固定資産税評価額の2分の1) ※固定資産税評価額は、一般的に実際の売買価格よりは低いことが多いです。詳細は、市区町村の税務課等で聞きますとご説明してもらえます。 |
税率 | ・標準税率は、4% ただし、土地や住宅を取得した場合は3% |
税計算 | 課税標準額×税率 |
課税標準の特例 | 軽減額 | |
建物 | 新築住宅 (自宅・貸家ともに適用可) | ・固定資産税評価額から最高1,200万円(長期優良住宅の場合は1,300万円)を控除可能 ※大抵の場合、この控除で課税標準が0になります。 (条件) 床面積50㎡以上(賃貸の場合は40㎡以上)240㎡以下 |
中古住宅 (自宅のみ適用可、貸家は不可) | ・築年数に応じて軽減額が異なりますが(詳細は各都道府県に確認)、最高で1200万円を固定資産税評価額から控除可能 (条件) ・床面積50㎡以上240㎡以下 ・築20年以内(耐火建築の場合は25年以内)もしくは、新耐震基準に適合した場合 | |
土地 | 住宅用土地 | 以下のうち高い方の金額 ・45,000円 ・土地1平方メートル 当たりの価格(※)×住宅の床面積の2倍 (200平方メートルが限度)×3% ※ 宅地評価土地(宅地及び宅地比準土地)の場合は、価格の2分の1に相当する額 (条件) 上記の建物が適用条件を満たした場合 |
登録免許税
登録免許税は、不動産を取得した際に、法務局への登記に
伴って個人、法人に課される税金です。
個人的には、登記しただけでお金がとられる仕組に
すごく違和感を感じるのですが、法律で決まっている以上
従うしかありませんが…
こちらは、不動産の購入に際して銀行借入等を使った際に
担保で抵当権を設定した場合にも課されます。
まとめると以下の通りです。
(以下は不動産登記を中心にまとめています。これ以外に
会社の設立や増資等に関連して発生する商業登記も
ございますが、ここでは割愛します)
登録免許税の概要 | ||
納税義務者 | ・登記を行う個人または法人 ・所有権移転登記の場合は、通常買主と売主の両方が義務者になるが、一般的には買主が負担 | |
課税標準額 | 固定資産税評価額(抵当権設定の場合は債権額) | |
税率 | 土地(所有権移転登記) | 【売買】2.0% 【相続、法人の合併または分割】0.4% 【贈与、交換、収用、競売等】2.0% |
建物(所有権保存登記) | 0.4%(0.15%) | |
建物(所有権移転登記) | 【売買】2.0%(0.3%もしくは0.1%) 【相続、法人の合併または分割】0.4% 【贈与、交換、収用、競売等】2.0%(0.3%もしくは0.1%) | |
抵当権 | 0.4%(0.1%) |
※1:相続と贈与で税率が違っていますので、生前贈与対策等の際には注意が必要です。
※2:()内の数値は、一定の条件を満たした場合の軽減税率です。
※3:建物に関しての軽減税率は、住宅家屋にかかるもので、新築若しくは取得後1年以内に登記した場合に適用されます。
不動産取得税と登録免許税の取得方法別の課税の有無
ここまで、取得に関しての主な税金である不動産取得税と登録免許税について
書いてきましたが、取得の形態によって課税・非課税が
分かれますので、以下にまとめましたのでご参考にしていただければと思います。
不動産取得税と登録免許税の取得方法別の課税の有無 | |||
税金 | 相続・遺贈 | 贈与 | 法人の合併 |
不動産取得税 | 非課税 | 課税 | 非課税 |
登録免許税 | 課税 | 課税 | 課税 |
【編集後記】
昨日、所用で都内に行った際に
日比谷公園内を通り過ぎましたが、
公園内は都心とは思えないほど
緑にあふれ、静かでした。
いつ行っても雰囲気がいいところですね。
【子育て日記】
昨日朝は、一昨日に比べ長男はスムーズに
お目覚め(*'▽')
寝た時間は、一昨日とさほど変わらなかったのですが、
タイミングが良かったのでしょうか。
大人も眠りが浅いときに起きるとスッキリ起きれますので、
そのあたりが関係しているのかと。
下の子は相変わらず、スムーズなお目覚め(*'▽')
ただ、朝ご飯を食べるときは、食べる順番に
いつも以上にこだわりがあり、こちらは
ちょっと手間取りました😭
平日晩酌禁止ルール38日継続中