プレミアム付商品券と景気・消費下支えの効果について、使ってみての実感
おはようございます。
川越・ふじみ野・富士見・三芳エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
以前記事にしましたプレミアム付き商品券ですが、購入からおよそひと月がたち、先日とうとう在庫を使い切りました。
消費増税に伴う景気の下支え対策を目的としたものだったようですが、個人的には普段の週末の買い物の中で消化されていき今一つ消費の下支えになったかというと??がついてしまいます。
そのあたりについて景気と消費について考えてみます。
消費税が上がっても普段必要なモノはやはり買う
10月1日から消費税が10%に上がり、同時に軽減税率もスタートしました。
1か月ちょっと経過した中で個人的に自分の家計の消費が消費税増税の前後と比べ大きく変化したかというとそういった実感はありません。
冒頭に書きましたプレミアム付商品券を事前に購入していたおかげで一時的に家計からの現金の支出は減りましたが、それでも事前に買っているため、お得なのは25%分の5,000円だけ。
この25%が自分の消費への意欲を押し上げたかというと決してそんなことはなく、この1か月いつも通りにお昼ご飯を買い、いつも通りに週末に買う食料や日用品を買っています。
確かにレシートを見ると、消費税10%対象のモノが別掲され、その部分の消費税を8%の時と比較すれば数百円ほど高いときもありますが、それでもそんなに目玉が飛び出すような驚きはありません。
むしろ、同時にスタートしたキャッシュレス決済をしたお客様への還元や値引き等がレシートを見ると書いてあるので、大した金額ではないもののこっちの方は何か得した気分になります。
景気・消費は気持ちの問題
景気や消費に前向きになれるかというのは、一番は気持ちの問題かなと。
少し前の話になりますが、2012年の暮れに政権が交代した時のことを思い返すと、あの時は何か日本全体がよい方向に向くのではないかという期待感から、株式市場でも株価が大きく上昇に転じました(それまでは、日経平均も7,8千円前後をうろうろしていましたが)。
株価については、当時と今を比較すると日経平均も凡そ3倍弱になっていますし、個別銘柄で見れば、10倍近くになっているものもあります。
株価と消費が直接関連するかはわかりませんが、景気が良くなるというのは、気持ちが前向きになり、消費に対して積極的な姿勢をとれるかどうかというのが要諦です。
プレミアム付商品券でちょっとしたお得感があっても、持続的にその状態が続くわけでもありませんので、それだけでは特段気持ちも上向くとは思えません。
むしろ、消費を継続的に下支えし、景気を上向けるには、将来的な展望をもっと明確にし、人の気持ちに余裕を持たせることで、その効果が出てくるかと思いますので、単発のモノではなく何か継続して行えるものが必要です。
今回で言えば、キャッシュレス決済の還元なんかは、時限を設けず続けてもらいたいものです。キャッシュレスで買うことで、個人的には、現金を使っているという感覚が減り、コンビニなんかでもプラスアルファの買い物をしていることもあります。
一方、株価について話を戻すと、2012年当時と比較し上昇はしているものの、その後は、株価が頭打ちのままになっています。
グローバル経済の原因などいくつかの要素があるものの、国内問題に目を向ければ、その一つに将来不安があるのではないかと個人的には思います。
年金、社会保障、政府と地方の借金の問題等、将来的に日本の財政がどうなってしまうのか、これらの問題はどのように解決に向かうのかが五里霧中の現在、財布のひもを緩め景気が上向くほどの消費を積極的に行えるかというと疑問符が付きます。
こうした中では、レジャーや旅行、高額品の買い物などは、正直買い控えてしまっています。
食料品や日用品など生活必需品は、増税になっても生きていく上では必要なモノなので、そのあたりが大幅に減るということは考えにくく、どちらかというと先に述べたモノやコトの消費を喚起できるようでないと、本当の意味での景気回復というのは難しいのではないかと思います。
まとめ
景気と消費について今回はプレミアム付き商品券の利用と個人の実感を踏まえ書いてみました。消費増税から1か月弱が経過しますが、もう少しすれば10月の消費に関する経済指標も出てきますが、自分の実感とどの程度ずれがあるのか監視していきたいところです。
【子育て日記】
先日、市販の炊き込みご飯の素を使い作ったところ大好評。長男、長女、2人とも炊き込みご飯が好きなようです。簡易なモノなのに沢山食べてくれて作った方としてはうれしい限り😊