大阪~広島~松山の旅路にて

こんにちは。
ふじみ野・川越・三芳・富士見エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
今年は、長男が最後の夏休み(気づけばこのブログから5年以上が経過)&妻の永年勤続休暇がとれることもあり、できる限り色々なところを回ってみようと夏休みの旅行を計画しました。
最初は、奄美大島や長崎の五島列島なども候補に挙がったのですが、移動距離や観光地を考えた結果、そのあたりは却下となりました。
一方で、今年は大阪万博の開催があったので、せっかくだから大阪は行ってみようと候補に挙がり、そこから新幹線での移動を考えたところ、自分も妻もいったことのない広島の厳島神社や原爆ドームを含めた平和記念公園周遊が次の候補地となり、最後は昨年秋から今年の春にかけてNHKで再放送された坂の上の雲の舞台となった松山に行き、坂の上の雲ミュージアムにも足を運んでみようとなりました。
全体の行程を組んでみたところ、無理のない範囲で行くと5泊6日程度になりそうでしたが、長男最後の夏休み&妻の永年勤続休暇ということもあり、日程は確保できそうだったので、この日程で行こうと春先にはもう全体の日程は固めてしまいました。
当初日程を決めたころは、まだ大分先だなと思っていましたが、月日が流れあっという間に1学期が終わり、夏休みに入ると、2人とも宿題や友達とお出かけ、帰省などをしているうちに旅行の日が近づいてきました。2人とも初めて乗る東海道山陽新幹線が楽しみで旅行の日が早く来ないかと待ち遠しかったようでした。
目次
大阪編
1日目 新世界~大阪城
旅行初日は、午前中に東京を出て午後早い時間に大阪について少し遅めのお昼でも食べられればと思い、新幹線の中ではお菓子とちょっとした飲み物があればいいかなと思っていましたが、ここで落とし穴が。
新幹線と言えば、自分の中では長距離移動の乗り物なので、当然車内販売があり、飲み物や食べ物を購入できると思って疑わず、東京駅では乗車時間が迫っていたこともあり、自宅近くの駅で買った500mlのペットボトルを2本とちょっとしたお菓子を持って新幹線に乗り込りこみました。
しかし、当てが外れ、なんと東海道新幹線管内は、車内販売をやめていた(2023年10月末で)ことが出発後の車内放送で発覚。
これには、かなりテンションが下がり、家族皆手元にあるお菓子と水で何とか新大阪までの2時間半を過ごすことになりました。
丁度1か月前に北陸新幹線に乗って帰省した時は当たり前のように車内販売がされ、飲み物や食事が提供されていたので、何の疑いも持っていませんでしたが、まさか東海道新幹線ではそれがないとは夢にも思いませんでした。
そんなこんなで2時間30分の乗車を終え、新大阪駅についたら、一旦宿泊のホテルに行き荷物を置いて、いざ大阪の街へ繰り出しました。
大阪も色々見て回る場所がありますが、大阪と言えば的なところを探したところ、「新世界」を訪ねてみようということになりました。自分も妻も始めていったのですが、東京にはないような何とも言えない街の雰囲気でした。
普段の土曜日なのに、お祭りのように色々な屋台が出ており、射的、手裏剣、スーパーボール、弓道体験など通常は縁日でしか見ないような雰囲気が普通の日常にあったので大変驚きました。さすが、大阪だなと。
そんな雰囲気の中、妻の知り合いの方に教えてもらった串焼き屋(ダルマ)を探してみると、チェーン店なのか当初目指した通天閣店だけではなく、いたるところにあり、自分たちは空腹の限界もあって、ジャンジャン店にお邪魔しました。
そこでは、元祖串揚げから肉、魚介、野菜といった様々な種類のものを串揚げにしたものが用意されていたので、空腹の4人は気の赴くままに頼みまくりました。
気づけば4人で30本以上は食べ、おなかもあっという間に満腹状態になったので、その後は縁日の雰囲気を味わいつつ、ジャンジャン横丁を楽しみました。
日も少し西に傾いたところで、せっかくだから大阪城も見てみようとなり、徒歩と地下鉄を乗り継ぎ大阪城まで足を運び、中には入れなかったものの、天守閣やお濠を近くで見学できたので子供たちもみんな満足し、1日目は終了。
2日目 万博~広島移動
翌日は、9時に万博の入場予約チケットを持っていたので、なんとしても9時前には夢洲駅には着きたいと思っていましたが、早速出遅れ。万博会場のある夢洲駅には、9時過ぎに着き、万博会場の入り口まで行くと眩暈がしそうなくらいの長蛇の列…しかし、それは入場の時間を分けて整理をしている列であり、9時入場の人の列はそこまででもなく、一安心。
しかし、手荷物検査があるため、どうしてもスムーズにはいかず、9時も過ぎると日差しも強かったため、長女は早くもテンションダダ下がり。
入場前から帰りたいオーラが出ておりやや不穏な空気に。それでも、待つこと20分ほどで何とか入場ゲートを通過できました。
通過の際に少しお話した地元のご婦人は、なんと8回目の訪問とのこと。リピーターもいると聞いてましたが8回は驚きでした。
中に入ると、まず目に飛び込んできたのは何といっても世界最大の木造建築物の大屋根リング。
これはホントに見事だなと感じ、自分も長男も写真をパシャパシャ。
しかし、ニュースでも話題になっていますが、この建造物を含めたいていのものは万博の後に解体をしてしまうということを聞いて、心が痛みました。なんかもったいないなと。。。維持費がかかるので何とも言えませんが。
会場内は、沢山のパビリオンがあり、とてもではないですが全部を回ることはできないので、事前に予約ができたところとスムーズに入れそうなところに入り、あとは会場の雰囲気を楽しむという方針で回りました。
予約できたパビリオンは、ヘルスケア関連の会社が共同で提供しているところで、内部は思ったより広く、将来の自分がどうなるかのシミュレーション体験や自分の体内年齢を機械を使って測ったりもでき、子供たちもとても楽しめました。
会場内は、事前の情報では混雑していて昼食も満足にとれないのではないかと心配していましたが、こちらもヘルスケアパビリオンの近くの小規模のフードコートと露店で割と空いており、スムーズに食事にありつけたので、おなかがすくと機嫌の悪くなる長女も何とかなりました。
大阪2日目は、夜に広島へ移動する必要があったので、万博会場もある程度楽しめたところで、最後に大屋根リングの上を散歩し、大阪湾を眺めたところで混む前に退散。
その後、ホテルで荷物をピックアップして、新大阪駅へ直行し、予定していた新幹線まで時間もなかったので、軽く一杯飲めるお店で軽食を済ませ、いざ広島へ。
広島編
1日目 宇品港~平和祈念公園~厳島神社
広島1日目は、3か所を周る予定だったので朝早く起床し、レンタカー屋さんによって車を調達し、出発。
最初の目的地は、自分が先日来読んでいる「暁の宇品」という本に出てくる旧帝国陸軍宇品凱旋館の跡地となっているところにある石碑です(石碑には、当時陸軍運輸部船舶司令部の司令官であった田尻昌次中将の名前が刻まれていると本に紹介されていました)。
こちら、本の中で紹介されていたので、せっかく本の舞台となっている広島に行くのだからぜひ自分の目で確かめたいという思いもあり、旅程に組み込みました。
はっきり言って本を読んでいない妻や子供たちには何も感慨深いものはないと思いますが、ひとまず付き合ってもらいました。
しかし、行ってみると宇品港およ広島の開拓の歴史の資料も見れたので結果的によかったです。
次に向かったのは、今回の広島訪問で家族みんな(長女だけはどうだったか不明)がどうしても見て見たかった原爆ドームと近隣の平和祈念館。
こちら、平日にもかかわらず外国人を中心に多くの方が訪れており、駐車場を探すのにも一苦労しましたが、何とか近くに駐車場を見つけまずは、原爆ドームへ。
原爆ドームは、現況保存のため、直接触れることがないように、周囲を柵で囲っていましたが、その距離からでも、レンガ造りの建物が熱と爆風でここまでなってしまうのかという「原爆」の威力をまざまざと感じさせられました。
その後、平和祈念館に向かい、仲を見て歩きましたが、原爆当日の話で合ったり、被爆後に苦しまれた人たちの沢山のメッセージがあり、とてもではないですが、一日では見切れなかったので、途中から少しペースアップしてみました。どの方もみな何の罪もない一般市民の方達だったので、何とも言えない気持ちになりました。
ちょっと時代と時間が異なっていたらもしかしたら、自分がその方たちと同じ目にあっていたかもしれないので。。。
そのような感傷に浸っている中で、長女だけはまだ小学生低学年ということもあり、万博同様に飽きてきて、お昼ご飯を早く食べたいというアピールが始まったので、みんな一旦今回は、全部見るのをあきらめお昼ご飯をとるため、移動。
お昼ご飯でおなか一杯になると、長女の元気も復活し、いざ厳島神社へと向かいました。
厳島神社も世界遺産として有名なので、家族みんな(長女は?)楽しみに、広島市内から移動し、夕方前に何とか船着き場に到着し、渡し船に乗船して海風の気持ちよさを感じながら、10分ほどの船旅へ。
厳島に着いて、いざ神社へ向かおうとすると、目に飛び込んできたのが野生のシカ。
それも一匹ではなく、目をむける先のいたるところに歩いたり、休んだりしている鹿がいてびっくり。こんなに身近に見るのは、中学の修学旅行で行った奈良公園依頼でした。長女も長男も動物と触れ合うのがそれほど慣れていないので(特に長女)、シカが寄ってきたら我先にと逃げてしまい、せっかくの触れ合う機会も全くムシ。
そんなこんなで、神社までの道すがらは、シカがいたるところにいたのでそこをかいくぐりながら歩き、何とか神社に到着。神社では、海に張り出した渡り廊下を歩いたり、社殿を参拝したりとゆっくり過ごしました。
丁度夕日の時間だったので、夕日と社殿が折り重なる中での参拝は、大変貴重な時間でした。
それから、夜はホテル周辺で広島料理を堪能。丁度インターハイのシーズンと重なったためか、高校生くらいのお客さんも沢山いたため、お店が賑やかでした。
2日目 呉てつのクジラ館~しまなみ街道~松山
広島2日目は、しまなみ海道を通って松山を目指す道中にある海上自衛隊の「てつのクジラ館」ががよさそうだとみんなで意見があったので行ってみることに。
こちらは、世界と日本の潜水艦の歴史、潜水艦の内部構造や潜水艦がどんな時に活躍するかといった「潜水艦」にまつわる多くのことが学べる場所でした。
普段、海なし県で生活している自分たちにとって、海や潜水艦は中々目にすることができないものであり、実際の潜水艦の内部を再現したベッドや食堂、トイレなども展示されていたので、一つ一つがとても見ていて興味深いものでした。
また、ベッドに実際に寝ることもできたので試してみると、想像以上に狭かったので、普段、乗組員の方がこのような空間で生活しているのを想像してみると、普段の何不自由ない自分の暮らしがとても素晴らしい見ものに見えてきました。
こちらでも、長男は何でも興味深く見ていられたのですが、長女はおなかのムシとの戦いに負け、空腹と比例する形で機嫌も悪化してきたので、みんなできりの良いところで昼食にし、松山への旅路に針路をとりました。
しまなみ海道に向けて、出発し、高速道路をひた走り、1時間ほどすると、だんだんと瀬戸内海が見えてきて、そこから前方に目をやると瀬戸内海に浮かぶ島々が大きな橋で一つずつ結ばれているのは圧巻でした。
ただ、残念なことに、子供たちは旅の疲れもあり、半分くらいは寝てしまっていので、しまなみ海道から見る瀬戸内海とその島々の雄大な景色をところどころ見るだけで終わってしまい、気づいたら今治に入っていました。
道中すべてナビ任せだったので、あまり深く感が出なかったのですが、今治から松山へは、主に海沿いを通るか、自分たちが通った山間部を抜けるかの2つのルートに大きくわかれるようです。
自分たちが通ったルートは、新しいトンネルが開通した結果、時間が短縮されるため、ナビもこちらの道を選択するのだと後になって気が付きました。
松山に入る直前まで山の中をひたすらくねくね走っていたので、松山市内から後方を見ると街全体が山に囲まれているという印象を受け、先日、松山で発生した土砂崩れのニュースが想起されました。
確かに、ここまで山が近いと市内であっても土砂崩れの危険性はあるんだと改めて感じました。
松山編
1日目 下灘駅~こどもの城
松山初日の最初の目的地は、JR予讃線の下灘駅。
こちらは、以前自分が読んだ小説に登場したところで、海と電車の駅がくっついているように錯覚するくらい海が目の前にある駅で、ドラマの撮影にも何度も使われ、一度は見たい絶景に選ばれてもおかしくないくらい綺麗なところでした。
駅自体は、無人駅で電車の本数も一日数本、乗降客もほとんどいない中、観光客だけはひっきりなしに訪れるという不思議な駅ででした。
そこの駅では、駅の出口付近にあった移動カフェで飲み物を買い、ゆっくりとした時間の流れの中で落ち着いた瀬戸内海を眺め、写真を撮って一息つき、次の目的地えひめこどもの城へ移動。
松山は初めてだったので子供向けの遊び場がないか探してみたところ、かなり大きなジップラインがある山の中に作られた森林公園を見つけ、ここなら子供たちも楽しめるだろうと目的地に決定。
当日は、暑さが厳しい中、生い茂る木々のおかげで、日陰はだいぶ楽だったので、子供たちとゆっくり森で覆われた公園を散策しながら、アトラクションの場所まで移動。
昔ながらの小さなモノレールの乗り物やボブスレーがあり、値段もリズナブルで子供たちと一緒に楽しめ大満足。
中でも、ジップラインは、大きな池を横断するかなりダイナミックなものとなっていて、長女だけは身長制限で乗れなかったですが、長男と両親の3人は交代で楽しみました。いつか長女もできる年齢になったらもう一度来てみたいと思いました。
2日目 坂の上の雲ミュージアム~帰宅
松山2日目(旅行最終日)は、司馬遼太郎作の「坂の上の雲」をテーマにした坂の上の雲ミュージアムへ。
当作品は、以前NHKで3年間にわたり放送されたドラマが、昨年の秋から今年の春にかけて再放送された夫婦で毎週楽しみにしながら見たドラマの一つです。
その世界が、博物館の中に再現されているというので、ぜひ行ってみようということで旅行の最終日の時間が限られた中で訪問地として選定。
子供には少し退屈な感じがありましたが、秋山兄弟と正岡子規の幼少期から晩年までが詳細に展示されており、ドラマで見た様々なシーンを思い起こさせてくれ、個人的には大変満足。
ただ、半日足らずの時間しかなかったのでどうしても駆け足で見なければいけなかったのが、心残り。将来もう少し時間がとれるようになったらまた来てみたいと思ったところです。
【子育て日記】
ふじみ野市では、8月の最終週から2学期が始まり、その後は、イベントの連続。
2学期は、学校では行事が盛りだくさん(運動会、音楽会、校外学習(長男はそれに加え修学旅行)。
長男は、体力もついてきたのか、特に朝の起床時に手間取ることはなかったですが、長女の方はまだ2年生ということもあり、起床時間の変化についていけず、朝の起床にかなり手間取っています。
最初は、残暑が厳しかったものの、ここ最近は寒くなる日もあり、2学期は、かなり気候の変化も激しく、それぞれの行事に体調崩すことなく参加できるように、日々の生活を整えていきたいところです。
