お金の管理(債権管理・与信管理)について考える
こんにちは。
ふじみ野・川越・三芳・富士見エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
先日、知り合いの税理士とお話しする機会があり、お金の管理(与信管理・債権管理)は改めて大事だなと思わされることがありました。
その方は、税理士難民(顧問税理士が何らかの理由でいなくなった方)となった方を善意で顧問先として引受けたのですが、その後、毎月のサービスに対してのお支払いがお客様の都合でなされなかったようです。
税理士も通常のビジネスと同じ視点での管理は必要
税理士もサービスを顧客に提供する以上、お客様に支払能力があるかを確認し(与信管理)、売上に対する債権回収(債権管理)といったことが通常のビジネス同様必要になってきます。
これらがうまくできないと、時間や労力だけがとられ、事業運営上必要な資金が確保できなくなります。
そうすると、いくら専門家といっても事業運営をしていくうえでは厳しい立場に立たされてしまいます。
ですので、個人的には、税理士難民となって困っている方がいても善意でただ引き受けるのではなく、通常のビジネス感覚をもって事前の与信管理、サービス提供後の債権管理という視点を忘れてはいけないと思います。
ビジネス運営上の重要となる4つの資源
ここで、ビジネスを進めていくうえでよく重要といわれる4つの資源が、人・モノ・金・情報です。
「人」については、組織を作るうえでの土台となりますし、お客様との円滑なコミュニケーションや良好な関係作り、組織文化の形成といった非常に重要な資源の一つです。
また、「モノ」についても、その会社の製品・サービスそのものであり、それらを売ってお金に換えることで人を雇ったり、必要な費用を支払うお金を手に入れるという意味では、こちらも重要な資源の一つになります。
「金」については、モノを生み出すためのなる原価を調達する資金として必要であり、販売のための販路開拓のための販売・管理費用という面でも必要となりますし、組織運営全般の費用としても必要となるなど、ビジネスの根幹をなすものといっても過言ではありません。
「情報」についてもモノを売るにはどういった方法が良いか、どういったものが今必要とされているかなどマーケットや顧客のニーズをつかむという意味で大変重要な経営資源と考えられます。
お金の重要性とその管理
こうして並べると4つとも重要な経営資源に変わりはありませんが、自分はこの中でも「金」という資源は、きれいごと抜きに重要なものだと思います。
どんなに良いアイデアや人材を有していても、お金がないとそれを実現していくことは困難だと思います。
例えば、スタートアップ企業の場合、スタートの段階では、利益よりもまずはキャッシュをいかに確保していくかということが重要で、モノやサービスの開発を進めるうえではまずもって資金が必要となります。
それらが形となってマーケットにフィットするか見極めた段階の後に、次に利益をいかに確保していくかといった段階に移ることを考えると、ビジネスにおけるお金の重要性というのは、4つの資源の中でも相対的に重要かと思います。
とある漫画の中のセリフで「金がすべてではないが全てに金は必要だ」という言葉はまさに的を射ていると感じます。
まとめ
お金はビジネスを行う上で重要な資源の一つなので、入り口での与信管理とその後の債権管理の二段構えでしっかりとお金を管理しておくことで、事前に未回収債権の発生を予防できたり、サービス提供後に売上債権が未回収となることが少しでも避けられたのではないかと考えます。
【子育て日記】
先日長女の七五三でお宮参りに行きました。
長男の産後の参拝から数えて足掛け10年以上お世話になっている神社ですが、今後は特に意識していかない限りイベントごととしていくことがないのでちょっと寂しい限り。
今後は何か機会を見つけて足を運べればと思っています。
長男や長女の受験祈願などなど・・・