税務業務の知識もうまく活用すると財務デューデリジェンスなどの会計業務において横断的に生かせる

ふじみ野・川越・三芳・富士見エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。

 

気付けば、2024年も半年が過ぎようとしています。

 

年明けからの年末調整作業、法定調書・給与支払報告書の提出、個人の方の確定申告業務への対応などに追われ、一息ついたのち、その後の法人の3月決算対応をしているうちに、5月も終わり、今月で1年の折り返しとなるのを考えるとほんとに月日が経つのは早いなと感じます。

 

毎年のことですが、5月は、GWなどを挟むため、どうしても稼働可能日数が制限されやすく日程がタイトになり、その中で個々の業務への対応をしていると、どうしても時の経過を早く感じしてしまいます。

財務デューデリジェンスへの参画

そんな中、以前監査法人に勤めていた時の先輩で今も懇意にしている方から今年初めにオファーのあったとある会社の財務デューデリジェンス(会社を買うときなどの買収調査;通称財務DD)のお手伝いの話(一時期とある事情で止まっていた話)が、急遽GW前後から動き出し、自分も対応可能な範囲で支援させていただくことになりました。

 

監査法人時代に、一度だけ財務DDに関与したことがありますが、当時の記憶では、財務DDの仕事は、通常の会計監査よりも期限がタイトであり、現場でのヒアリング、分析、レポーティングまでを含めての仕事のスピード感がものすごく早かったので、実際のところどこまで支援できるか不安でした。

 

しかし、こちらの関与可能な範囲を伝えたところ、先輩の配慮で、現場での作業を避け、オフサイトで対応できるようにコーディネートしていただきました。そのあたりは、お互い独立している者同士なので、すごく柔軟に対応ができるので、よかったです。

 

その結果、自分の業務はオフサイトでの資産評価業務を中心になったので、自分のペースである程度作業のスピードをコントロールし、進められたこともあり、納期までには先方の求めているものが提出でき安堵しました。

会計業務に税務の知識を生かすことがある

独立後も続けていた資産税の勉強を続けていたこともあり、資産評価業務に関してもそのあたりの知識をうまく生かすことができ、自分の担当の部分でも十分役に立ちました。

 

個人的には、法人税や所得税の申告業務と会計はある程度結びつきがあるものの、資産評価のあたりは少し違うと思っていたところ、今回の仕事を通じて税務の知識(特に相続関連の資産税知識)が会計を中心とした財務DDの業務においても十分に生きることがあるんだなぁ感じ、会計や税務業務の関連性や奥深さを実感しました。

 

また、資産評価は、税務の知識を生かした評価が中心でしたが、評価した結果をまとめていく過程での情報の整理、情報をどのようにまとめれば情報利用者にとって理解しやすいかなどの視点や発想、先輩との情報共有方法などは、会計監査の中で培ったノウハウ(データが漏れなく集められているかの網羅性、情報の一元的な管理、情報が一気通貫し、整合性がとれているかなど)も生き、普段はあまり意識しない税務と会計(監査含め)の業務や知識が横断的に生かせる場面もあるんだなと感じました。

横断的に知識や経験を積み上げることが大切

税務業務の中では、どうしても定型化された業務が多く、初見の情報への対応やイレギュラー事象への対応などが少ないため、そうした情報への感度が落ちがちですが、今回のような単発での業務の中では、そうしたことの完成や感覚が磨かれるので、今後も通常の業務の中でもそういった場面がないかに気を配り、仕事を進めていければと思いました。

【子育て日記】
長女は、入学から早2カ月が経過しますが、徐々に授業も始まり毎日忙しそうにしています。

 

連絡帳の自分での記入や音読の宿題開始など、小学生としての生活が本格化しはじめ、親のフォローも含め毎日慌ただしいですが、本人も自分で意識しているので日々成長を感じるのは、見ていて頼もしい限りです。

 

長男は、5年生になり高学年としての意識も芽生え、毎日登校班の班長含めがんばっています。コロナ禍で始まった小学生生活も気づけば残り2年を切っているのを見ると光陰矢の如しという古来の方が言われた言葉も強ち大袈裟なことではないなと思います。