市の無料税務相談の活用について考える
おはようございます。
ふじみ野・川越・三芳・富士見エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
2018年の秋に独立後、自分で苦心しながらWP(ワードプレス)に関して調べながら、自分でHPを作成し、2019年より運用を始めて今年で5年目となります。
おかげさまでHPをご覧になってお問い合わせいただく納税者の方が少しずつですが増えています。
その中には、不動産資産(主に土地)を売却されたお客様や金融商品の売買にかかわる譲渡所得など、単発でお問い合わせをいただく方も時折いらっしゃいます。
市が行う税務相談は無料
納税者の方の立場に立てば、ひとまずわからないことは税理士に依頼してしまおうというお気持ちもわからなくないのですが(自分も風邪や体の不調の際には近くのお医者さんにかかるので)、税務相談を含め申告までの依頼を考えますと、税務業務に関しては医療のように公的な保険がないため、費用が発生する場合は全額10割負担になってしまいます。
一方、ふじみ野市では(おそらく他の市町村にもあると思いますが)、月に数回税理士による税務の無料相談が受けられる公的なサービスがあります(場所は、本所と支所のどちらか)。こちらは費用も無料なので、事前予約さえすれば身の回りでの税務にかかる相談や困りごとのひとまずの入り口になると個人的には思います。
無料相談と事前の情報整理
このような無料相談を受ける場合でもご自身で状況を整理するなどのステップを踏むので、自分自身の勉強にもなりますし、事前の準備などもでき、最終的に有料の税理士への依頼の際にも物事がずむーずに進みます。
ご自身の理解やフットワークの軽さがあれば、場合によっては無料の範囲で事が済む場合もあるので、ひとまずは自分で整理し、無料相談に臨まれるというのが個人的にはコストパフォーマンスの観点から有用だと思います。
ネットの活用と納税者の知識の向上
現在は、インターネットを利用したあらゆる情報へのアクセス環境が一昔前に比べ格段に良くなっていますし、高齢者の方の中でもデジタル技術に触れる機会も増え、ご自分で情報をとることができる方も増えています。
こうした状況を踏まえますと、先ほど述べたように最初から税理士に丸投げにするのではなくご自身で事前の情報整理などを行い、それらの情報について咀嚼したうえで次のステップに臨まれるほうが将来的な経験値にもつながり、ご自身や周りの方のためにもなると思います。
自分自身、昨年ふじみ野市の総合支所で初めて相談員をしたのですが、その日はかなりの問い合わせがあり、30分/一コマの枠がすべて埋まっていて高齢の方から同世代の方まで様々な年齢層の方から数多くの税務相談を受けました。
譲渡所得、事業所得、相続税など個人の方が関係する税務について幅広い範囲の質問をいただき、こちらとしても大変勉強になりました。
その時のご質問をされた納税者の中には、先ほど申し上げたように、高齢の方でもご自身で調べられるだけ調べたうえで、最後の判断の部分で悩まれるなどかなりレベルの高い質問をされる方もいらっしゃいました。
ある方は不動産の譲渡にかかる特別控除に関しての適用にあたり自分自身で申告書の基礎データはしっかりまとめてこられ、そのうえで細かい判断で迷う部分について相談したいといった状況でした。
またある方は、相続税のシミュレーションをご自身でまとめてこられ、基礎控除をやや超えてしまい税金が発生するかもしれないのでそのあたりの情報の整理が正しいかを確認したいといったかなり一般の方としては知識が豊富だなと感じさせる場面もありました。
まとめ
今年も昨年と同じ時期に相談員として関与するので、今年はどんな質問が来るか今から楽しみでもあり、自分の知らないような質問が来ないか少し不安なところもあります。
いずれにしても、情報化社会の中で納税者の方が触れる情報は格段に増えていて、その中には一部誤ったものもあり、時には納税者の方がミスリードされることもあります。
このあたりの点については、最終的に専門家である自分たち税理士が修正をしてあげる必要もあるなと感じます。
そうした意味でも市が行う無料相談に参加され、ご自身の得た情報や整理した情報が適切かを確認されることが良いと思います。
【子育て日記】
長男は、今週より給食開始でいきなり通常の授業。昨日、新学期のお便りを見ますと算数が4年生になり難しくなっているのか習熟度別のクラス分けといった対応や理科と国語・社会も先生を分けるなど中学校のように教科別の授業を少し取り入れられるようなので、親としてはすごく学校の努力が感じられありがたいなと思います。
長女は、今週で保育園のプールも最後のようなのでなるべく多くは入れるよう毎日天気を気にしています。