持続化給付金・家賃支援給付金の申請をお手伝いしてみて

おはようございます。

 

川越・ふじみ野・富士見・三芳エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。

 

新型コロナウィルスによる経済的なダメージが日本経済に影響を与えだしてから半年が過ぎようとしています。当初は、人と人が直接接触する外食であったり、人の移動に関係する観光、航空等特定の業種に強い影響が出ており、製造業や建設業等は、それほど影響が強く出ておりませんでした。

 

しかし、巡り巡って悪影響は、広がるものであり、自分の一部のお客様からも持続化給付金や家賃支援給付金の申請要件に該当するほど売上の減少があるというお話を頂くことが少しずつ出てきました。

 

そうしたこともあり、これらの申請のお手伝いのご依頼を頂き、お手伝いさせてもらいましたが、その中で気付いた点や考えたことについてまとめてみます。

申請サポートと報酬

今回申請のサポートをしましたお客様は、基本的には無償で行いました。

 

というのも、顧問契約を結んで定期的な報酬を頂いているお客様の場合は、原則的にはこうしたサポートも顧問の中で対応するものというのが個人的な感覚だったからです。

 

中には、個別に報酬をとられる事務所もあると聞きましたが、それはよほど工数がかかった場合や顧問料が著しく安い若しくは月次顧問料なし等、顧問料の枠の中ではこちらの原価が回収できないと考えられる場合に限られると思います。

 

冒頭に書いた対応が可能なのも、顧問契約を結ぶ中でお客様と定期的なコンタクトをとっているため、お客様とのコミュニケーションも取れておりますし、それが結果的にお互いの信頼関係につながっているからではないではないでしょうか。

 

逆に、単発でのご依頼の場合であれば、お互いが初顔合わせという可能性が高く、お互いの間の信頼関係も顧問契約を結んでいるお客様と比べますと、十分でない場合もあるので、報酬を頂くことでバランスをとることになるのではないかと思います。

申請サポートと顧問契約

また、顧問契約の位置づけについても今回改めて考えさせられました。

 

今回のような非常事態について自分自身、逆の立場(納税者の立場)で考えてみますと、資金繰りや経営について相談できる相手がいるといないではかなり精神的な安心感に違いがあるのはないかと思います。

 

顧問契約を結んでいる専門家がいない場合は、何から何まで自分で考え、調べたりする必要がありますし、不安のはけ口を聞いてくれる人もいません。

 

逆に、顧問契約を結んでいる税理士や他の士業の方がいれば、その方たちに聞いたり、調べてもらうだけでも、自分自身の負担は減りますし、不安や心配な点を聞いてもらうだけでも精神的な不安や心配の度合いも変わってくると思います。

 

そういったことを考えますと、毎月コストが発生するものの、いざという時に頼りにするセーフティネットとして、専門家と顧問契約を結ぶというのも一つの経営判断なのではないかと思いました。

各種給付金の申請にあたって

持続化給付金とその後第2弾的に発表された家賃支援給付金については、政府から委託を受けた事業者が事務手続を行ってくれますが、それぞれ委託を受けた業者が異なっています。

 

どちらもオンライン申請で対応した中での感想ですが、家賃支援給付金の方がどちらかというと申請者目線で見てわかりにくい表現が多かった印象です。

 

質問項目であったり、必要書類の添付にあたってもやたらと細かかったり、画面全体も文字が多く読みにくかったりと、注文を付けたくなる点はいくつかありました。

 

そんなこともあり、全体としては、持続化給付金の方がシンプルな形で書かれていてわかりやすかった印象です。
また、持続化給付金、家賃支援給付金のいずれも原則は、一定以上売上が減少し、経営状況が悪化したことが大前提となっているため、必要な添付書類も重複しているものがいくつかありますが、個人的には、これらをデータベース上で流用できるような仕組みはできなかったのかというのも利用してみて感じた疑問です。

 

冒頭書きました委託業者が異なるものの、全体としての管轄は、METI(経産省)が管轄なのだから、そこが持っているデータベースの上にシステムを構築するといった工夫をすれば、もう少し、申請をスムーズにできたのではないかと思います。

 

今回のコロナ禍で課題とされた一つに、霞が関全体のシステムの非効率性や縦割りの不具合が挙げられますが、今回のことを機に、各省庁間で共通のデータ利用ができる環境などが整っていけばいいかなと個人的には期待します。

まとめ

今回いくつか給付金等の申請をお手伝いして感じたのは、某ドラマのセリフにあった「準備は周到に、仕留めるのは一瞬」のように、何事も準備をしっかりとして、申請は必ず一発で通すようにするというのが、お互いにとってハッピーではないかということです。

 

こうした事前の準備をしっかりできるのも、普段から顧問契約を結んでいるお客様との間の資料のやり取りを丁寧に行っていることと少なからず関係があるのではないかと個人的には思った次第です。

【子育て日記】
兄が最近寂しがり屋に…母親が少し不在なだけでソワソワしてしまいます。小学生になり、日々の変化もあるのか精神的にも不安なのかもしれません。

 

妹もそんな兄がいないと寂しいのか、兄が2階に行けば必ず追いかけていきます。兄弟仲よくいつまでもいてほしいもんです。