旅先で見た商売の基本~POP広告の充実と店員の姿勢~

旅先のショッピングモールにて商売の基本を発見

先日、富山を旅行したお話を書きましたが、
その旅行の途中で立ち寄ったお土産屋さんが集まるショッピングモールで

少し考えさせられるシーンに遭遇しました。

そのモールでは、いくつかの物販店が軒を連ねており、
どのお店も間口や店舗の広さは同じで
地場の魚介類の干物や生ものなどを売っていました。
お土産品の購入は、妻と叔母がしていたので、
自分は、ベビーカーで寝ていた下の子の面倒を見ながら

それぞれのお店を眺めていると、ふとお客さんの数がお店によってまちまちなのに気づきました。

自分たちが立ち寄ったお店は、比較的お客さんが入っており、
賑わっていたのですが、そのお向かいのお店は、相対的にお客さんが
少ない印象を受けました。

最初はどちらのお店も違いはないように思えたが…

先ほど書いたように、どちらのお店も間口、広さ、
陳列棚の数等、品数や品物の種類はほとんど同じで、
自分が見る限りどのお店も新鮮な魚介類が揃っており、
販売されている品物は、素人目には大きな差もなく
どれもおいしそうなのになんで??
と思いました。
たまたま、その一時だけ、お客さんが偏っているだけかなと思い、
しばらくの間観察を続けました。
(妻たちの買い物もまだ終わらないようなので)
およそ15分くらいだったかと思いますが、観察を続けている間も
自分たちが立ち寄ったお店のお客さんの数は、引き続き
お向かいのお店に比べると相対的に多い状態が続きました。

よく観察してみると…

これは、何か他に理由があるのではないかともう一度
それぞれのお店をよーく見てみると、お客さんが入っているお店は、
売り子の方の声の張りであったり、威勢の良さ、お店の商品棚や
壁にかけられているPOP(紙での商品広告)が充実していることに

気づきました。

そこで、そういった視点で再度お店の中や店員さんを
眺めていると、お客さんが入っているお店の方が何か
商品をお客さんに売りたいという意思のようなものが

伝わってきました。

POP等を見ても、例えば「フクラギの切り身と干物のセットだといくらお得です」であったり、
「フクラギ、アジをそれぞれ3枚ずつセットで買えば送料無料になります」等の記載が
お客さんに見やすいように書かれているといった工夫がされていました。
また、店員さんもお客さんとの距離(極端に売り込む姿勢を見せず)を
大切にしつつ、お客さんが商品に興味を持ちそうな感じで商品の説明をしたり、
声をかけたりと、文章ではうまく説明できませんが、

買う立場の琴線に上手に振れるような形で商売をされていた印象を受けました。

今回の件では、旅先で商売の基本を学ぶことができ、
貴重な体験をさせてもらい、大変勉強になりました。