簡単なことを丁寧に
簡単なことを丁寧に
高校時代の部活動の顧問の先生がよく言っていた言葉があります。
「簡単なことを丁寧に。難しいことはしなくてよい。」
受験時代や、社会人になってからもこの言葉について意識しながら行動を
しています。
すごくシンプルな言葉ですが、いざ実行に移そうとすると、意外と難しく、
中々思うようにいきませんが、常に意識をするようにしていると、アウトプット(結果や成果)に
大きな変化も生まれてきます。
改めて、この言葉の本質を考えると、何事をするにも大変大切な言葉だと思います。
自分自身のことで振り返ってみると、いくつかの大事な場面でこの言葉が大きく影響しました。
公認会計士受験時代では…
自分が公認会計士試験を受けたのは、2005年ですので、14年も前の話になりますが、
その当時は、試験科目は、5科目が必須科目で、2科目が選択科目でした。
その内訳は以下の通り。
【必須科目】
・簿記(計算系の科目)
・原価計算(計算系の科目)
・財務諸表論(暗記系の科目)
・監査論(暗記系の科目)
・商法(暗記系の科目)
【選択科目】
・経済(主に計算系の科目)
・経営(主に計算系の科目)
試験科目の中で、暗記系の科目は、記述での部分点がありましたが、計算系の科目はミスをすると
その部分は0点となってしまうため、難しい部分には手を出さず、
なるべく「簡単なところを丁寧に」という言葉を意識し、
ケアレスミスを極力減らしました。
ただ、勉強を始めた頃は、答練と呼ばれる定期テストでも、
ケアレスミスも減らず、中々思うようにいきませんでしたが、
常にこの言葉を意識することで次第に無意識のうちにできるようになりました。
その結果、以前よりも丁寧にかつスピーディーに問題に対処することができ、
本番の試験でも大きなミスをせずに合格につなげることができました。
社会人になって…
会計士試験合格後は、監査法人、事業会社の経理、税理士法人、そして個人事業主として
仕事を続けていますが、それぞれの仕事においても先の教訓は、生かされています。
いずれの仕事においても「数字」を中心となる仕事ですので、一つのミスがその後の工程や
成果物に大きな影響を与えるため、初めての業務等では、特に慎重に、一見シンプルな業務でも
注意を払い「簡単なことを丁寧に」と自分に言い聞かせて仕事をしています。
また、自分がかかわる仕事では、年単位、月単位等で繰り返しとなる業務も多く、
何度かやると慣れてくることもありますが、そのようなときこそ「簡単なことを丁寧に」という
気持ちを忘れずに取り組んでいます。
今後の人生で…
今後は、独立していることもあり、自分一人で業務を行うことがほとんどなので、
今までのようにチームや課といったグループの別の方がチェックする機会もないので、
より一層このことを意識して業務に取り組み、チェックリスト等で
フォローする仕組みと合わせお客さんに提出する成果物の品質を担保していきたいと思います。
ただ、人がすることなので、どうしても完璧に出来るということはないので、
そんな時は、「簡単な事を丁寧に!」という言葉を思い出して。
また、2人の子供にも、今後の成長過程における勉強、スポーツ等様々なシーンで、
「簡単なことを丁寧に」ということの大切さを伝え、今後の人生に少しで
も役に立つようにしていってもらえればと思います。