十五の夏を読み終えて~若いうちに海外に目を向けることの大切さ~

おはようございます。川越・ふじみ野エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
自分は本を読むのが遅いので、読むのに平気で数週間かかったりしますし、気になる本を時間を分けて読んでいるので、これまた中々進みません。

 

先日読み終えた本で、自分自身考えさせられたり、今後の子育てをする際の参考にもなり、大変感銘を受けた本があるので紹介します。

 

タイトルは、「十五の夏」。佐藤優さんという元外務省職員で現在は作家の方が、15歳(高校1年)の夏に東ヨーロッパから中央アジア、ロシアをひとりで旅行した内容を紀行文学として執筆されたものです。当時は、執筆のことなど考えてもなかったでしょうが、当時の旅行の内容が如実に描かれていたので、ご本人の記憶力や情報を書き留めておく力は大変素晴らしいなと感じました。

 

この本を知ったきっかけは、新聞の広告欄に、紀行文学の代表格の一つである「深夜特急」と並ぶ紀行文学の傑作という触れ込みが新聞にでいたいので、是非読んでみようと思って読みました。
深夜特急は、沢木耕太郎さんが20代の時に乗り合いバスでインドからのロンドンまで向かうというこれまた旅行が好きな方にとっては、好奇心をくすぐられる内容なのですが、こちらはすでに読んでおり、旅行気分を存分に味わえたので、それと並ぶという触れ込みに思わず側購入。

 

この本を読んで感じたのは、純粋に紀行文学としての面白さと、若いうちに見聞を広げることがいかに大切かといった点です。

 

自分自身は、東ヨーロッパや中央アジア、ロシアのいずれも行ったことがありませんが、この本を通じて、それぞれの国の食文化、芸術、宗教観、生活水準が1975年当時どのようになっているかを知ることができたので、大変勉強になりました。
1975年当時は、冷戦真っただ中にあり、西側の人にとっては、東側の情報を十分に得られない状況でしたし、インターネットなど当然なく、今ほど情報技術も未発達だったので、その手段も限られていたでしょう。
そんな中、事前に自分の力で旅行の計画を立てたり、可能な限り情報を収集して準備されていたので、とても自分が15の時にはできなかったなとその行動力には感心させられました。

 

また、当時は、情報も少なく、現地の情報もあいまいなものが多かったので、日本人の持っているイメージと実際がいかに違うかということもよく書かれていたので、自分も子供がもう少し大きくなったら、色々なところに連れて行ってあげ、自分の住んでいる世界とは違ったという刺激を与えてあげられればと思いました。

 

ご自身のあとがきや本の中で出会う年輩の方がおっしゃっていましたが、若いときの一人旅は必ず自身のその後の成長に大きな影響を与えるという点は、自分が今後子供たちに伝えていきたいことの一つかなと。
佐藤さんが旅行された当時に比べ、現在は移動手段、情報技術等様々なものがより便利になっているので、その辺のハードルは低くなっているとは思いますが、大事なのは本人の気持ちや心の壁かなと思います。何か知らないことや知らないところに行くことは大変勇気がいることですが、人生を生きていく上で、そのような気持ちになることは何度もありますし、それをどう乗り越えていくかも、若いうちの経験で培われていくものかと思います。
まだ二人とも小学生に上がる前ですが、可能な限りテレビや本など身近なものを通じて少しずつ外に対しての目を向けられるようにし、本人たちの今後につなげていければいいなと。

 

そのためにも先立つものも必要になるので、日々しっかり働かないと。

【子育て日記】
長男のハナホジが治りません
毎度伸びた爪で引っ掻き鼻血だして
怒られるの繰り返し。
妹も真似しないように
保育園のうちに直さないと
いけません。