何事も現場主義!?
おはようございます。
川越・ふじみ野・富士見・三芳エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
何事も現場を見ることでわかったり解決の糸口が見つかることがあります。まさに、現在のコロナウィルスに対する政府の対応を見ても思うところがあります。
現場を視察することで危機感や雰囲気を理解しその後につながる
東日本大震災からもうすぐ9年がたちますが、当時の国難と比較してみますと、一番違和感を感じるのが政治家の誰もが現場訪問をしてその現場の状況を理解しようとするよおうな姿勢が見えてこないところです。
つまり、現場との距離感がかなりあり、現場の方との意思の疎通がしっかりとれていないのではないかということです。
コロナにり患した患者さんがどういった症状なのか、医療現場では何が実際足りていない、問題となっているかなどの現状把握をし、危機感を共有するためには、人から聞くのではなく、自分が実際に行き、その場を目にすることが何よりも効果的です。
例えば、感染が確認されて対応に追われている医療現場やクルーズ船の現場に行き、現場の状況を確認するなどの確認をすることもその一つかと。
もしかして、しているのかもしれませんが、その映像をほとんどみないのでそのように思ってしまいます。
東日本大震災の時を思い返してみますと、現場に混乱をもたらしてしまい、批判がありましたが、当時の首相は、福島第一原発へ足を運び、被災の最前線で被災者の状況や置かれている状況を把握していました。
また、思い出されるのが、当時の官房長官も会見。かなり疲弊した表情をしており、現場への危機意識を持った対応をしていることがしっかりと伝わっていたと記憶しています。
こうした姿勢からは、今の政府よりも明らかに現場の危機感を理解しようという意識を感じ取ることができます。
翻って今の政府や首相の会見、対策会議の状況を見る限り、どこか他人事のように感じられ、危機感をホントに持っているのかはなはだ疑問を感じます。
そうした中で、場当たり的な要請や指示をだしても、国民にも不安や不満を与えるだけの結果になってしまっています。
本来は、現場で感じた危機感を共有しながら、解決の糸口に向けた、指示や要請を出していくことで、国民もついていくのに、今のままの対応では、そうした気持ちが生まれてきません。
何事も、特に重大事が起きた際は、現場の視察をしない限り、現場のホントの状況を把握できず、適切な対策や政策につなげられないと個人的には思います。
現場の視察をせずに、思い付きや人任せの対策は、結果的に現場を混乱させるだけであり、効果も不透明な結果となってしまいかねません。
税理士も現場を見ることでわかることがある
かつてとある刑事番組で「事件は会議室ではなく現場で起きているんだ」というフレーズが登場しましたが、まさにそうしたことは、自分の仕事でも少なからず当てはまります。
我々税理士業は、会社や事業の数字を拝見して、お客様とその数字について議論することが仕事の一つですが、これらの数字の背景には必ず現場のお仕事が存在し、その現場を反映したものが最終的には会計数値として出てきますので、現場を意識する必要はあります。
お客様の現場に頻繁に行ければそれが一番ですが、そうではなくても、時折現場に赴き、その雰囲気や状況を体感することは、お客さ様と事業のお話をする上で大切ではないかと思います。
現場の雰囲気をつかむことで、お客様と事業のお話をする際も、数字と実態を結び付けたお話ができ、何かアドバイスをする際にもより説得力のあるものができるのではないかと。
会計監査時代は、メーカーの監査を中心に行っていたので、現場視察なども決算期ごとによく行きましたが、現場に行き、お客様と現場のお話を聞くことで、その後監査現場で会計上の論点を議論するときも突っ込んだ話ができたりしました。
税理士業では、契約との関係もありそれほど頻繁には現場へ伺えないでしょうが、時間に余裕のあるときは、お客様の現場に足を運び、事業の状況をしっかりと見ておくことは、お客様にとってもうれしいだけではなく、会社の数値の説明の際に説得力をもって行えるはずです。
すべての数字には、それが生まれてくる事実や背景があり、そうしたことをしっかりと理解しておくことが、数字を扱う仕事をする上では大切です。
まとめ
今回は、現在のコロナ対策への政府の対応を見て感じたことから翻って自分のお仕事は、現場主義であることを改めて確認しました。
現場を意識することは、その背景にある数値を扱う税理士としては、大切にすべき姿勢に一つですので、今後もそういったことを忘れないようにしていければと思います。
【子育て日記】
最近長男が朝早起きできるようになっています。
段々と小学生に上がる自覚が芽生えたのでしょうか。それとも、朝ドンジャラをやりたいだけなのか。なんにせよ、早起きのリズムはよいことです。
妹は、まだ小さいのでゆっくり寝かせてあげています。