電子申告(e-tax)のおすすめ
おはようございます。
川越・ふじみ野・富士見・三芳エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
実質2年目に入った2020年。今年は、上の子が小学生にもなるので、それに合わせたライフスタイルが確立できるような仕事の仕方を心掛けられればと思っています。
確定申告とe-tax
さて、年が明けて個人事業主の方は、確定申告を意識する時期になりました。ひと昔前は、書面で提出することが多かった確定申告ですが、近年は電子申告(e-tax)をされる方が増えています。
この電子申告ですが、2020年の確定申告(2021年提出)に少し影響を与えることになりそうです。内容は以下の通り。
2018年度の税制改正(2017年末に税制改正大綱が発表)において、フリーランスの方などとのバランスを考え、個人所得税に関連する改正でがありました。
その結果、2020年の確定申告から基礎控除(誰もが受ける控除)を38万円から48万円に引き上げるなどの見直しと合わせて青色申告特別控除が従来の65万円から55万円に引き下げる決定がなされました。
ただし、電子申告(e-tax)による申告等の対応を行う限りにおいては、65万円の控除が維持されるため、実質減税の効果を享受できることになります。
仮に税率が20%の方であれば、所得税で10万円×20%=2万円の減税効果となります(復興所得税除き)。
こうした効果を享受できますので、個人的には電子申告による申告をお勧めしております。
実際にメリットを享受するのは、2020年の確定申告となりますので、1年先ですが、2019年の確定申告からe-taxでの申告をしておけば、来年度の準備なども前倒しで行えることになります。
また、e-taxの良い点としては、書面申告のように税務署に行く必要がないことや還付までの時間が短いなど先に述べたメリット以外もありますので、IT機器に苦手意識がない方でしたら、総合的に考えてもe-taxの方が断然お得ですので、これを機会にぜひ初めて見るのもいいかもしれません。
e-taxの準備にあたって
では、e-taxでの申告にはどういった準備が必要となるか簡単にまとめますと以下の通りです。
PC環境の準備
お近くの家電量販電で、PCを購入しPCの環境を整えます。時折、スマホでの確定申告の広告等を目にしますが、あちらは、事業所得の方はできませんので注意が必要です。事業所得者の方はPCの準備は必須です。
電子証明書とカードリーダーの準備
e-taxで申告するには、原則マイナンバーカードを発行し、そこに市区町村役場で電子証明書をマイナンバーに格納してもらう必要があります。
この電子証明書を申告時の署名用に使いますので。イメージとしては、書面だと手書きで署名し押印していたところをカードの電子データで代用する感じです。ちなみにこの電子証明書は、運転免許証などと同じで有効期限がありますので、数年に一度更新が必要となります。
また、電子証書で署名する際に、カードを読み込ませるカードリーダーが合わせて必要になるので、こちらはお近くの家電量販店やネット通販で購入します。
開始届と利用者識別番号の取得
以上の事前準備が済みましたら、あと最後に行うのは、税務署にe-taxで申告するということを届け出る手続。
これは、e-taxのサイトに行き、初めて(初心者マークがついているところ)の方というところから入っていき、必要事項を記入してお送信するだけなので、10数分で完了します。
以上の実際の詳細な手続きは、以下のリンクで確認できます。
まとめ
自分もここ何年か電子申告を使うようになりましたが、毎年少しずつですが改善がされ、使いやすくなっている印象です。
民間のシステムと比べると使い勝手や画面の見やすさなどでまだまだなところがありますが、2020年度分の確定申告(来年年明け提出分)から書面よりもe-tax利用者の方が税制上有利となることもありますので、2019年の申告から始められて慣れておくことはいいかもしれません。
【子育て日記】
年末年始は、2人とも風邪で熱を出すこともなく元気に過ごすことができました。
夫婦お互いの実家にも顔を出すことができ、子供たちも祖父母と一緒に楽しく遊んでもらえたので、大変充実した年末年始でした。