将来老後を迎えたと想定して老後のお金を考える際に使える係数
おはようございます。
川越・ふじみ野・富士見・三芳エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
先日は、現役世代の方が将来の老後資金をためていくにあたって必要な計算をする際に使うと便利な係数をいくつかご紹介しました。(以下参照)
今回は、実際ご自身が老後の生活での資金繰りや資金運用しながらの生活を考える際に使える係数をご紹介いたします。実際は、老後までにいくら貯めるかも大事ですが、老後どれくらいの金額をどれくらいの期間使えるかも同じくらい大事だと個人的には思います。老後の生活をイメージしない限りは、それに向けて貯める意欲もわかないでしょうし。
資本回収係数
こちらは、将来のある時点(退職予定や再雇用などを経て最終的にリタイアする時点)で完全に年金生活者となった際に、年金の不足額を手元資金を運用しながら、毎年一定金額を取り崩す場合にいくらの取り崩しが可能かを計算するときに使います。
ですので、先日ご紹介した終価係数や年金終価係数で、老後用の余剰資金をどれくらい確保できるか計算できたら、今度はそれをどれくらいの期間で運用しながら取り崩すことができるかを考える際に使ってみるのがいいかもしれません。
例:70歳まで再雇用で働き退職一時金等の元本を1,500万円 2%で運用しながら20年間取り崩す場合→約92万円/年 約7.5万円/月なので、年金の足しにはなるかなという金額です。
ちなみに、この資本回収係数は、住宅ローン等の返済シミュレーションをされたい時にも使えます。例えば、3,000万円を金利1%で借り、元利均等で35年返済の場合毎月いくらになるかといったことも簡単に計算できます。なお、この場合の結果は、年間約102万円の支払いなので、月々8.5万円程度の返済をイメージしていただければよろしいかと思います。
まとめ
今回は、実際自分が老後を迎えたときにその時にあるまとまったお金を運用しながら年金の不足を補えるかを簡単にイメージするための係数を紹介いたしました。
実際は、老後を迎えてみないとわからないところもありますが、何事も一度イメージを持っておくのとそうでないのでは、その時を迎えたときの対応が違ってきます。個人的には、まだまだ先と思っていても一度はシミュレーションしておくことが大事だと思っています。気になる方は、一度やってみてはいかがでしょうか。
【子育て日記】
上の子は長期休暇前の発熱以降は元気にしているのですが、下の子はまだ体力がないぶん、夏風邪をぶり返してしまいます。週明け治った風邪がまた昨日ぶり返してしまったので、お医者さんに。夏風邪が治りにくいというのはホントのようなので小さいお子さんがいらっしゃるご家庭はお気をつけて。