近代史のおさらいは、複数の種類の本(新書や小説)ですると知識が深まる

おはようございます。

 

ふじみ野・川越・三芳・富士見エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。

 

自分のプロフィールのところにも書いていますが、自分自身大人になってから(特に子供ができてから)、子供の時分よりも活字を読む頻度が増しています。

近代日本についての視座がひろがった

初めのころは、経済小説を中心に読んでいましたが、その後は歴史小説、歴史関連のドキュメンタリー、新書等を読むことで視座も広がったと感じています。

 

特に視座が広がったなと感じたのが、近代史で、特に明治以降昭和の初期を中心に広がりました。

 

このあたりの時代は、学生時代の歴史の授業では、どうしても省かれやすく(受験に出る頻度が少ないので)、その結果として知識の積み上げがなされず、知識不足になっていました。

 

しかし、自分が読んだ以下の本では、そうした時代に日本がどういったことをして、現在の日本につながるっているかの端緒を知ることができたのではないかと思っています。

山下清海さんの「日本人の知らない戦争の話」

こちらの本では、日本人として最低限知っておくべき、太平洋戦争当時日本が行った東アジアから東南アジアを中心に行った侵略等について書かれています。

 

時折ニュースで耳にする日中関係悪化、日韓関係悪化、アジア人の日本人への偏見ということが、この本の中で日本人が行った過去の行為を考えるとある程度仕方ないという部分を改めて感じ、歴史認識の問題と深く結びついていることを改めて考えさせられました。

 

特に印象的だったのは、日本が1942年シンガポールを日本の植民地とし、1945年の敗戦まで支配した当時の状況について、日本の小学生の教科書とシンガポールの小学生の教科書の比較することで、話が展開されていました。

 

その中では、割かれているページの量も驚くほど違っていて、日本人の歴史認識が薄くなることの原因の一つにこういった学生自分の教科の配分も問題だなと感じました。

加藤陽子さんの「それでも日本人は戦争を選んだ」

こちらの本では、栄光学園中学・高校の生徒たちとの少人数のゼミ形式で近代日本氏を振り返りながら、明治維新後の日本を起点に、日本が欧米列強に負けまいと日本が太平洋戦争に突き進んでいく背景には、当時の日本の国際社会での立ち位置や、日本国民の自国に対する考え方、当時の世論など様々な要素を織り込みながら描かれていました。

 

日本の軍事力(特に海軍)に対しての海外諸国(特に欧米)が感じていた脅威など、歴史的な事実をもとに、教科書には描かれていない詳細な内容が織り込まれていて大変勉強になりました。

小説でも近代史はよく登場する

以上は、新書ですが、その他にも、山崎豊子さんの「不毛地帯」、百田尚樹さんの「海賊と呼ばれた男」などの小説も近代日本の背景を知るには大変勉強になる書物です。

 

特にいずれの本でも印象的だったのは、日本が石油資源に恵まれていない中で、石炭産業の斜陽化と自国の工業化の中で石油をいかに確保する必要性があったか、また、「石油の一滴は地の一滴」といわれるほど石油を中心としたエネルギー政策の重要性について考えさせられました。

 

これらの本の中で書かれた石油の重要性を頭に入れて先ほどの新書と照らし合わせると、石油を求めた結果としての戦が一つの視点として浮かんでくると改めて感じさせられます。

 

もちろん、それだけが理由ではないと思いますが、国益を考えながらのエネルギー政策というのは、ほんとに大事なことだなと歴史が教えてくれると感じます。

 

来月からNHKでは、「坂の上の雲」が再放送されるとのことなので、こちらも近代日本史を勉強するにはもってこいの素材なので、家族みんなで見ようかと思います。

 

特に子供たちにもこういったいい素材に少しでも触れてもらい、歴史を勉強するきっかけになればと思います。
【子育て日記】
子供たちは夏休みなので、学童保育で一日過ごす日々。

 

長男は、先週に待ちに待った林間学校で富士五湖方面へ行ってきましたが、天気もよくキャンプファイヤー、飯盒炊飯など各種体験もできたようでよかったです。

 

自分も小5の時に群馬県に行ったものの、行った日は、記憶では梅雨明けしておらず雨と霧の記憶しか残っていませんので、長男がうらやましい。。。

 

長女の方は、公文で計算や読書はしっかりできているものの、少しひねった聞き方や見方や聞き方を変えた問題への対処でてこずっているようです。

 

できるときもあればそうでない日もあるのではたから見るとどれくらいの理解なのかがわからずちょっと不安ですが、ひとまずは本人を信じようかと。