長男の算数の宿題を通して感じた大人になるとなんでも真っ直ぐに物事を見れなくなることがあるという感覚

おはようございます。

 

ふじみ野・川越・三芳・富士見エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。

 

先日長男の算数の宿題を見ていてふと感じたのですが、大人になるとそれまでに経験したものの見方や学んだ知識が問題を解くヒントを与えてくれることもあれば、逆に邪魔をして物事をまっすぐに見れなくなることもあるんだなと思いました。

シンプルな発想と算数の問題

小学生3年生の知識でその問題をまっすぐに見つめればもっとシンプルにとらえられるのではないかと思うのですが、自分自身、この年までに、中学・高校での数学を経験している以上、その過程で得た経験や知識が余計な疑問や見方を生み、長男の宿題をシンプルに考えて、解くというのが難しく感じました。

 

宿題にあった問題は、大変シンプルなもので「問題用紙には一つの大きな正三角形(これを仮にXとします)が書かれており、その三角形の中には、点線でいくつかの正三角形が区切られて書かれていました。そして、その隣に、A、B、Cと異なる大きさの正三角形が書かれていましたが、それらA、B、Cの三角形がXの中にそれぞれいくつ含まれるか」という問題でした。

 

A、Cは、見ればあきらかでしたが、Bだけは向きを変えたり、重複する部分を認めれば、3個含まれるとみることもできますが、A、Cと同様に考えると2個とあまりの部分が出るという形になり、一体どっちが正解かなと自分は思いました。

 

妻や一緒にいた長男は、重複なども含めて考えていいんではないかと言い、また、そうしないときれいな個数にはならないということもあり、3個という結論になったのですが、自分自身、そこまでの説明が問題には書かれていないので、しっくりこなかったというのが本音です。

高校数学と長男の算数

というのも高校数学で同じような問題について、集合という分野の中で重複(AかつB)といったものを学んでしまったため、そうした知識が邪魔して、妻や長男のようにシンプルに考えることができませんでした。子供のころは、何事ももっとまっすぐに見れていても、成長の中で得る知識や経験が必ずしもプラスに働かないことが時としてあるんだなと思った次第です。

まとめ

これは、仕事の局面においても似たことがありますが、例えば、何か斬新なアイデアや考え方は、時にはあまり知識・経験がない分野の方の意見から生まれたりすることもあるので、こうした発想というのは常に持っておく必要があると感じます。

【子育て日記】
最近娘が大人はいつになったらなるのと質問してきます。

 

子供の時分は大人は時点を境になると考えている場合がありますが、その立場になって思うのは時点ではなく、時間をかけて少しずつなっていくものであり、それはマナー、常識、配慮といったものを身に着けながら。

 

長男は、そのあたりが小学生3年生にもなると少しずつ身につきつつあり、大人への階段を上っているとは感じますが。