主婦とアニメの家族像

おはようございます。

 

川越・ふじみ野・三芳・富士見エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。

国語辞典と主婦

先日、以前長男に買ってあげた小学生用の国語辞典をめくっていたら、ふと「主婦」という言葉のところに目が止まり、内容をよく見ると、「妻、家庭、中心」といった一昔前の男性が外で働き、女性が家庭に入るといったニュアンスで書かれていてかなり違和感を覚えました。

 

一方、最近では、男性も家事・育児に積極的に参加することもあるので、そこに併記する形で「主夫」というものがあるかと思ったのですが、そのような言葉はどこにも見当たりませんでした。
個人的には、こうした言葉の説明や記載は出版社としての編集方針や思想なども絡んでくるのかと思い、その出版社の一般の問い合わせページから質問したところ、先方からは、「そうした存在を無視しているわけではなく、漏れていた点を改め、改訂についても検討させていただきます」と回答をいただけたので、そのときはひとまず納得しました。

 

個人的な性格として、疑問に思ったことは極力、直接当事者に聞くのがいいというスタンスで仕事もしているので、今回の件でもどうしても先方の考えや方針を聞いてしましました。

 

一方、自分の仕事にも関連しますが、税務や会計の世界も開示、会計・税務処理するものとそれをジャッジする人が別にいるため、必ずジャッジする側の考えや意見を意識しておくことは大切で、時には当局に直接問い合わせるといったことも必要と考えております。

アニメの世界と家族像

話は、国語辞典の話しに戻りますが、子供と一緒に見るアニメ(クレヨンしんちゃん、ドラえもんなど)を見ていますと、出てくる風景やひみつ道具、話の内容など現代を反映したものがあり、それぞれのアニメも時代とともに変化していると感じると思う一方で、父、母、家族像は、一昔前の物が残っていると感じます。

 

クレヨンしんちゃんのママ「みさえ」、ドラえもんののび太のママ「たまこ」のふたりとも見る限り専業主婦で、パパの二人はサラリーマンといった形で描かれています。

 

どちらの漫画もスタートは、昭和の終わりや平成の初期と今から30年もしくはそれ以上前で、時代も共働きよりも専業主婦世帯が中心の時代だったので、当時では当たり前の風景ですが、令和の現在では、夫婦の働き方や家庭内での役割にも変化が出てきているので、そうしたあたりも個人的にはアニメの中に反映してもらえると、今見ている子どもたちの考え方や発想が小さいうちから時代に合ったものにマッチしていくのではないかと思います。

 

つまり、現在の家族像は、専業主婦よりも共働き世帯も多く、夫婦で育児・家事を負担していくものだという意識につながるのではないかと感じます。
先日、男性版の産休に関する法律が成立し、この法律そのものは社会が向かっている方向として合っているともいますので、すごくいいものですが、いくら政治が制度や法律を作ってもそれを運用するのは、生身の人間なので、そこに関わる人の意識が変わらない限りは仕組みもうまく機能していかないと個人的には思います。

 

話は少しそれますが、会計監査の仕事に携わると内部統制の整備運用という言葉が良くできますが、この内部統制というものもあくまで運用するのは、組織内の「人」なので、いくら仕組みを素晴らしいものにしても、それを運用する「人」の意識がしっかりとしていない限りは、運用も十分に機能せず、不備が発生しやすくなります。

まとめ

子どもたちがよく見るアニメの世界も変わらないものは、そのままいいところを残していく必要がありますが、時代や社会が変革し、夫婦の働き方や母親、父親像といったものが変わってきた現代においては、そうしたものはアニメの世界でも少し見せ方を変え、見ている子どもたちに実際の社会とズレがない形で伝えていくことは大事なことではないかと思います。

 

そうすることで、社会の中にある仕組みや制度も実際に運用されやすい環境や雰囲気が作られていくのではないでしょうか。

【子育て日記】
昨日から長男は公文の宿題に対してネガティブなことを言うように。普段15分で3枚終わるのに、1枚にしてほしいと甘えが。時折弱気になることもあるので、そうしたときは無理はさせず、かつ手を抜かせないようにうまく親としてもアドバイスが必要と思った次第

 

妹は、夜38度熱があり、翌日のお祭りごっこが心配でしたが朝起きたらまったくもって元気。体力がついてきました