ワンストップサービスと言っても…
おはようございます。
川越・ふじみ野・三芳・富士見エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。
名は体を表す、看板に偽りなし、名詮自性、どれも言葉とその中身が伴うものですが、時としてそうでもないことって世の中多いなと思うことがあります。
その一つに、「ワンストップサービス」をうたわれて営業をされている事業者も本当の意味でワンストップサービスができているのかと疑問に思うことが時々あります。
ワンストップサービスって
税理士を含む士業の業界では、よくワンストップサービスが当社の強みですとうたっているところがいくつもあります。
例えば、社会保険労務士、税理士、司法書士、行政書士、弁護士等様々な士業が一つのグループに所属し、各種サービスをまとめて受けられるというものがそれにあたります。
サービスを受けるお客様からしますと、それぞれの専門家を別々に探す手間も省けますし、一つのグループ理念のもとに行動していると思われるので、どの士業サービスも同品質のレベルで受けられると考えてしまいます。
確かに、グループ内連携が取れており、情報共有もできている場合には、お客様側からいちいち同じ説明をしなくても、士業同士で事実確認や状況の把握をしてくれるので、物事がスムーズに進み、お客様としても個別に依頼し、繰り返しの説明事項などが省けるのでとても楽だと思います。
また、士業同士で知識や経験を蓄積していく中で複雑な案件や一筋縄でいかない案件も解決につなげてくれるという期待も持てます。
ワンストップサービスとは言うけれど
一方で、冠だけが同じで、内部での連携が不十分だとお客様側として思わぬ落とし穴にはまってしまうので注意が必要です。
例えば、税務で相談している中で一部労務・人事上の問題が浮上した際に、お客様としては、内部で社労士等に話をつなげて解決してくれると思っていたのに、実は連携が不十分で話が進んでいなかったりということは、よく耳にします。
こうしたことがあると、ホントにワンストップサービスって言えるのかと時折疑問に思ったりします。ワンストップサービスというからには、それをしっかり体現していかないといけないのでは客観的にみて感じます。
自分が以前勤めていた税理士法人も社労士、行政書士の方が同じグループに所属していましたが、時折グループ内連携が取れずお客様からクレームになったこともあります。
自分は、そういった事例を見ているので、同じグループだからといっても、他の会社組織という位置づけでコミュニケーションはなるべく丁寧に行い、お客様に迷惑がからないように日頃から注意を払っていました。
まとめ
お客様側から見ると、数多の税理士や社労士などの士業の中から自身のパートナーとなる方たちを見つける際に、一つの基準としてワンストップという物差しで決めるのもあると思います。
ただ、個人的には、それだけではなく税理士本人がしっかりと応対し今後も定期的なコミュニケーションをとれるのか(担当者が窓口となり、税理士とのコミュニケーションがしにくくないか)といった点も含めサービスの提供体制・質の面もしっかり見極める必要があると思います。
結局のところ絶対的な基準ではなく、一つの目安として見るくらいがちょうどいいのかなとお客様目線で見て思います。
【子育て日記】
10月に入り、長男、妹と順番で風邪を引き学校や保育園をお休みしました。
10月になると寒暖の差も激しいこともあり、注意せねばと思っていましたが、子供の体は素直に反応するなぁと。二人ともそれほどかからずに回復したので一安心。