2月の勝者を読んで~中学受験について考える~

おはようございます。

 

川越・ふじみ野・富士見・三芳エリアで活動する公認会計士・税理士の榎本です。

 

先日友人に紹介され、中学受験をテーマにした「二月の勝者」を漫画で読みました。現在も連載中ですが、ひとまず既刊の9巻までをまとめ買いし、嫁と二人で一気読み。

 

小学生のうちから塾、特に進学塾に通えるなんて偉いなぁと客観的に見ても感心させられました。

 

自分自身塾というものが苦手だったため、高校受験の際も公立高校ということもあり塾に行っていなかったので、漫画の中で繰り広げられる塾内部の先生、生徒、生徒の親のやり取りもとても新鮮でした。

 

嫁は、中学受験の経験があったため、漫画内で描かれている各家庭の環境の違いや親の見栄、子供同士の関係、先生の関与具合等、自分の時代と比較しながら楽しんでおりました。

 

長男は、まだ小学1年生で、ひとまずは自宅近くの公文で先取り学習をしており、本人のペースで成長が感じられているので、中学受験というもの自体まだ現実味がないですが、この本を紹介しくれた友人の家庭はまさに長男が5年生であと1年強の状況とかなり本で読んだ世界が実感できるようです。

 

友人の話を聞いたり、この漫画を読んでいると、個人的に中学受験のポジティブな点、ネガティブな点等が見え、数年先どうするのかなと逡巡させられてしまいました。

中学受験について感じたポジティブな点

ポジティブな点としては、思春期のセンシティブな時期に高校受験で時間をとられ、好きなことができなくなるといったことがなく、部活動等好きなことに集中して取り組むことができる点については、自分もそうだなぁと納得はさせられました。

 

また、この本の中の主人公の黒木先生が言っていた、高校受験、特に公立高校の場合は内申点が重視されるので、同じくらい勉強ができる子の場合、先生との関係がよい子の方が優遇されるといった点で、真の勉強の実力勝負ができないので、中学受験をすれば、そういった点を回避できる点がよい点として挙げられてました。

 

中学受験は、純粋に当日のテストの点数だけで評価されるので、そのような属人的な評価は排除ができるということです。

 

ただ、見方を変えれば、先生から好かれる若しくは先生からの印象をよくするというのも人間関係の良好な構築やコミュニケーション能力、年長者との関係構築など社会人や大学生になった時に必要とされる非認知能力が備わっていないとできない事だと思います。

 

そういった力は、勉強の良しあしだけでは測れるものではなく、世渡りのうまさ等にもつながることも考えますと、必ずしも黒木先生の言われたことが絶対ではないかなとも思います。

中学受験について感じたネガティブな点

一方、ネガティブな点としては、小学校の高学年において、放課後の大半を塾に通い、6年生になれば土日もつぶれることもあるようなので、本人の自由な時間の制約を強いてしまうことになります。

 

本人が何が何でもこの学校に行きたいという強い気持ちをもって、3年間の長いマラソンを走り切れるのであれば、よいのですが、漫画を見ている限り、その道は平たんなものではなさそうでした。

 

勉強がよくできる子にしてもそれほどではない子にしても、十人十色の悩みや苦しみがあり、それを自分が持っている強い気持ちで乗り切っていけないようでは、中学受験という長いマラソンを完走はできないのかなと強く思いました。

 

もちろん、親としても本人のバックアップは欠かせませんが、親自身も子供をしっかりと信じて見守るということを時にはする必要があり、過干渉になる事は、場合によってはマイナスに働くこともあるので、そのあたりのバランスを保つことも難しいかなと。

 

ただ、こうした困難を親子共々乗り切れた時は、その先にはお互いの成長が見えるので、その点はすごくポジティブな点として考えられます。

 

また、子供の成長は親としても見ていてとても心躍ったりうれしくなるものなので、子供ができることが増えるとどうしても「もっと」を期待してしまいます。

 

そうした親ばかなところは、どの家庭でも多かれ少なかれあると思います。

 

しかし、その期待に応えようと子供は、頑張りますので、時には子供が自分の実力に見合わない学校に通うことになり、その後の学校生活に苦しむことがあります。

 

そうした負の面もこの本では描かれており、読み手としてはこうした過度な期待で子供が苦しむといった本末転倒な結果は招かないようにしないといけないと反面教師とさせてもらいました。

まとめ

自分自身について振り返ってみると、高校受験、大学受験ともに1年前後の期間で、一番長かった会計士の受験でも足掛け3年(2002年10月頃~2005年8月)なので、丸3年という経験はありません。

 

特に、会計士の受験は、自分の将来の仕事に直結するものだったので、生活もかかっていますし、否が応でも頑張らざる得ませんでしたが、まだ10歳ちょっとの小学生が丸3年頑張るというのは、かなり厳しいのではないかというのが個人的な感想です。

 

長男がこの先どういった感じでそのあたりに興味が出るかもしくは出ないかわかりませんが、自分が同い年の頃を振り返ると、毎日学校から帰ってゲームしたり遊んでいただけだったので、当時の時分にはとても無理だったなぁと。

 

公文で先取り学習をしている分、当時の自分よりは明らかに勉強がよくできていますが、先ほどネガティブな点で書いた過度な期待には、気を付け、本人をしっかりと見てあげられるようにしたいと。そのうえで、本人がやる気を見せその先を考えるようになれば、応援していきたいと思います。

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一人称が、私じゃなくオイもが気になりますが…