パート勤務を複数の場所でしている方は、確定申告が必要になる場合があります
おはようございます。
川越・ふじみ野エリアで活動する
公認会計士・税理士の榎本です。
今日は意外と見落としがちな
2か所給与の方の確定申告について
確認いたします。
給与所得者でも確定申告が必要な方
最近、フリーで働く方が
増えていますが、
未だに、日本で働く
ほとんどの方
(労働人口の8割以上)は、
給与所得者のため、
確定申告と聞くと、
どこか縁遠い感じがします。
医療費控除や
最近話題のふるさと納税で
税還付を受ける方を除くと、
基本的には、勤め先の年末調整業務で
年間の税額計算は、
完結してしまいます。
完結してしまいます。
このような状況下において、
確定申告が必要となる
給与所得者の方は、
どのような方が当てはまるかと
いいますと、主には
以下の方たちが対象となります。
・給与収入金額が2,000万円超
(会社役員の方など)
・給与を1か所から受け、
かつ、その他の所得
(給与所得、退職所得を除く)が
20万円超
(主には、最近はやりの副業を
している方など)
・2か所以上から給与をもらっている方で、
主たる給与以外の給与収入とそれ以外の所得
(給与と退職所得除く)の
金額の合計額が20万円超の方
(複数でパートをしている方は
ここに当てはまります。)
2か所以上でパート勤務の方も確定申告が必要
2か所以上でパート勤務を
している方は、
一般的には、主たる収入先で
「扶養控除申告書」を提出し、
こちらで年末調整を終えます。
一方で、その他のパート先は、
従たる収入先になるので、
普通は「扶養控除申告書」の提出を
しないため、
年末調整を行いません。
その結果、パート先から
いただく源泉徴収票には
年末調整未済と記載される
ことになります。
しかし、このままでは、
ご本人の正しい税額が
計算されていない状態なので、
確定申告することにより、
正しい税額を計算する必要があります。
また、従たる収入先では、
普通は乙蘭と呼ばれる形の
源泉所得税を毎月
引くことになっていますので、
基本的に、従来の甲欄と呼ばれる
形よりも高い税金が毎月
とられています。
そこで、複数個所の源泉徴収票を
基に確定申告をすることにより、
複数の勤務先での所得が
合算され、その所得に応じた
税率で正しい税額を計算します。
その結果、乙蘭で徴収された
払いすぎた税金を還付する
ことができます。
ただし、万が一どの勤務先も
甲欄での徴収となっていた場合には、
税額が不足し、納税になることも
ありますので、予め
主たる収入先と
従たる収入先をはっきり
させておき、
扶養控除申告書についても
主たる勤務先のみに提出
するようにしておく必要があります。
【子育て日記】
梅雨に入り、暑い日と
肌寒い日が入り混じっている
子供たちの体調も
今一つ。
今日は二人とも
保育園をお休みして
療養に努めます。